NISAで米国ETF(VOO・VTIなど)を購入すると、配当金に「二重課税」が発生することをご存知ですか?外国税額控除の仕組みとNISAでの注意点を解説します。
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二重課税とは?
米国ETFの配当金には、まず米国で10%の源泉徴収税がかかります。通常の課税口座であれば、日本の確定申告で「外国税額控除」を使って二重課税を取り戻せます。
しかしNISA口座では外国税額控除が使えません。日本での課税はゼロでも、米国側の10%だけは取り戻せないのです。
NISA口座での米国ETFの税金の流れ
- 米国ETF配当金:100ドル
- 米国源泉徴収税(10%):▲10ドル
- 日本での課税:0円(NISA非課税)
- 手取り:90ドル
課税口座なら外国税額控除で10ドルを取り戻せますが、NISA口座ではこの10ドルは取り戻せません。
影響を受ける商品・受けない商品
影響を受ける(NISA不利)
- 米国ETF(VOO・VTI・QQQ・VYM・HDV・SPYDなど)
- 海外直接投資の配当金
影響を受けない(NISA有利)
- 国内籍の投資信託(eMAXIS Slim・SBI・Vシリーズなど)
- 分配金を出さないインデックスファンド(内部で再投資)
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)などの国内籍投資信託は、ファンド内部で外国税額控除の恩恵を受けており、NISA投資家への影響が最小化されています。
NISAでの米国株投資の結論
配当金の二重課税を避けたいなら、米国ETFよりも国内籍の投資信託(eMAXIS Slim等)をNISAで積み立てるほうが有利です。成長投資枠での個別株・ETF投資は課税口座でも検討する価値があります。
まとめ
- NISA口座で米国ETFを保有すると配当金に米国源泉税10%がかかり取り戻せない
- eMAXIS Slim等の国内籍投資信託はこの問題を回避できる
- 配当金より値上がり益を狙う投資スタイルなら米国ETFでも影響は限定的
Q. NISAでVOOを買うと税金はかかりますか?
売却益・配当金ともに日本での課税はゼロですが、配当金には米国で10%の源泉徴収税がかかります。NISAでは外国税額控除が使えないため、この10%は取り戻せません。
Q. NISAでeMAXIS Slim米国株とVOOはどちらが有利ですか?
配当の二重課税を避けられる点でeMAXIS Slim米国株式(S&P500)などの国内籍投資信託がNISAでは有利です。ただし信託報酬・流動性・運用方針なども総合的に比較することをおすすめします。
執筆・監修:NISA比較ナビ編集部
本記事は、金融庁・国税庁・各社公式サイト等の一次情報をもとに、NISA比較ナビ編集部が中立的な立場で作成しています。特定の金融商品を推奨するものではありません。


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