最終更新日:2026年5月7日
新NISAの口座開設先として常にトップ2を占めるのがSBI証券と楽天証券。金融庁のNISA口座開設・利用状況調査でも、両社の口座数は他社を引き離してネット証券の双璧をなしています。「NISAでこの2社、どっちにするのが正解?」と迷う方のために、この記事ではNISA運用に直結する観点に絞って徹底比較します。
結論を先に言えば、両社のNISAは手数料・取扱本数・主要ファンドの面でほぼ互角。差がつくのはクレカ積立還元・ポイント設計・銀行連携・アプリの使い勝手の4点です。普段使うカード・ポイント・銀行で選べば、9割の人は後悔しない選び方ができます。
目次
- NISAで比較すべき5つのポイント
- NISAの手数料・取扱本数の比較
- NISAクレカ積立の比較(還元率と上限)
- NISAポイント投資の比較
- NISA向け銀行連携の比較
- NISAアプリ・ツールの使い勝手
- 実際のNISAユーザーの口コミ(X/旧Twitter)
- あなたに合うのはどっち?タイプ別診断
- NISA口座開設から積立スタートまで
- よくある質問(FAQ)
NISAで比較すべき5つのポイント
NISAは長期の非課税運用を前提にした制度です。金融庁のNISA特設サイトで説明されている通り、年間最大360万円、生涯1,800万円までの非課税枠を、20年・30年と長く活用するのが王道。だからこそ、最初の口座選びで重要なのは「短期の手数料の安さ」ではなく、長期で続けやすい仕組みになっているかです。
具体的には次の5点を比較しましょう。
- 手数料・取扱投信本数(毎月のコスト)
- クレカ積立の還元率(積立だけで自動的にポイントが貯まる仕組み)
- ポイント投資の自由度(普段の生活で貯まるポイントを再投資できるか)
- 銀行連携(買付資金の管理・金利優遇)
- アプリの使い勝手(毎月チェックする画面の見やすさ)
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NISAの手数料・取扱本数の比較
| 項目 | SBI証券 | 楽天証券 |
|---|---|---|
| NISA口座開設手数料 | 無料 | 無料 |
| NISA口座管理料 | 無料 | 無料 |
| NISA国内株 売買手数料 | 無料 | 無料 |
| NISA投信 買付手数料 | 無料 | 無料 |
| つみたて投資枠 対象本数 | 200本超 | 200本超 |
| 成長投資枠 投信本数 | 約1,200本 | 約1,000本 |
| 米国株 銘柄数 | 約5,300銘柄 | 約4,800銘柄 |
| 主要米国ETF 買付手数料 | 無料 | 無料 |
NISA口座での売買手数料はどちらも完全無料。取扱本数もeMAXIS Slimシリーズ・SBI・Vシリーズ・楽天・全米株式インデックス・ファンドなど、王道のインデックスファンドを網羅しており実質互角です。
投資信託協会の統計でも純資産残高ランキング上位10本のうち、両社で買えないファンドは1本もありません。「ここでしか買えない人気ファンドがある」という心配は不要です。
NISAクレカ積立の比較(還元率と上限)
楽天証券:楽天カード+楽天キャッシュで合計月15万円
楽天カードでクレカ積立すると、カードランクに応じて0.5〜1.0%の楽天ポイントが付与されます。クレカ積立は月10万円まで。さらに楽天キャッシュ積立として月5万円まで積立可能で、楽天カードでチャージするとチャージ時0.5%・積立時0.5%の合計1.0%が還元されます。
つまり楽天カード+楽天キャッシュで毎月15万円までポイント還元の対象にできるのが楽天証券の強みです。
SBI証券:三井住友カードで最大3.0%還元
三井住友カード(NL/ゴールドNL/プラチナプリファード)でSBI証券のクレカ積立を行うと、年間カード利用額に応じて0.5〜最大3.0%のVポイントが付与されます。月10万円積立で年30万円ポイント還元(プラチナプリファード上限到達時)も可能で、還元率の上限値ではSBI証券が一歩リードします。
三井住友カードを既に持っている方、これから作る方なら、SBI証券のクレカ積立は還元の絶対量で有利です。
マネックスカード積立も実は高還元です
マネックス証券のクレカ積立は0.73〜最大1.1%還元。米国株の取扱銘柄数・取引時間も業界最長クラスでNISAでも頼れる選択肢。
※口座開設・維持費はすべて無料です
NISAポイント投資の比較
楽天証券:楽天ポイントの一気通貫
楽天市場・楽天モバイル・楽天カード・楽天銀行で貯まった楽天ポイントを、そのまま投資信託の買付に使えます。1ポイント=1円換算で、最低100ポイントから買付できるため、現金を使わずに非課税投資をスタートできるのが楽天証券の魅力です。
SBI証券:複数ポイントから選べる柔軟性
SBI証券はVポイント・Pontaポイント・dポイント・JALマイル・PayPayポイントのいずれかを「メインポイント」として登録し、投資信託の買付に充当できます。複数のポイントを少しずつ貯めている方は、SBI証券の方がムダなく投資に回せます。
NISA向け銀行連携の比較
楽天証券 × 楽天銀行(マネーブリッジ)
楽天銀行と楽天証券をマネーブリッジで連携すると、楽天銀行の普通預金金利が300万円までは年0.18%、300万円超は年0.12%に優遇されます(2026年5月時点)。NISAの積立資金を楽天銀行に置いておくだけで、メガバンクの普通預金(年0.001〜0.02%)より圧倒的に高い利息を受け取れます。
SBI証券 × 住信SBIネット銀行(SBIハイブリッド預金)
SBIハイブリッド預金に置いた残高は自動的にSBI証券の買付余力に反映されます。住信SBIネット銀行はATM手数料・他行宛振込手数料の無料回数が多く、生活口座としても優れています。さらに米国株の為替手数料を片道6銭に抑えられる「外貨積立」も使えるため、米国株NISAを本格的にやりたい方にはSBIの組み合わせが最適です。
NISAアプリ・ツールの使い勝手
楽天証券 iSPEED:初心者の評価が高い
楽天証券のスマホアプリiSPEEDは、ストアレビューでの評価が高く「画面が見やすい」「初めての投資でも迷わない」という声が目立ちます。日経テレコン(楽天証券版)も無料で読めて、ニュースとチャートが一画面で見られる設計です。
SBI証券:用途別アプリで機能が深い
SBI証券は株アプリ・かんたん積立アプリ・米国株アプリと用途別に分かれています。それぞれの機能が深く、中上級者にとってはカスタマイズ性で楽天より優位。一方で初心者には「アプリが多くて迷う」と感じる人も。NISA初心者がメインユーザーになる方は、シンプルさでは楽天に分があります。
実際のNISAユーザーの口コミ(X/旧Twitter)
SNSでの実際のNISAユーザーの声を紹介します(投稿は要約・趣旨を変えない範囲で短縮)。
NISAは楽天証券で始めて2年。アプリの見やすさが圧倒的に良くて、毎月の積立確認が苦じゃない。投資初心者には絶対楽天をおすすめする。(Xユーザー・30代・会社員)
SBI証券+プラチナプリファードのクレカ積立で年間ポイントが10万円超。NISAをやってるだけでこんなに還元があるのは正直驚いた。(Xユーザー・40代・自営業)
楽天証券からSBIに移管した。米国個別株の銘柄数と為替コストでSBIが圧勝。投信メインなら正直差はないけど、米国株NISAをやるならSBI一択だと思う。(Xユーザー・30代・米国株投資家)
NISA成長投資枠で日本の高配当株を買いたかったので、1株から手数料無料で買えるSBI証券にしました。月数千円から分散買付できるのが便利。(Xユーザー・50代・主婦)
あなたに合うのはどっち?タイプ別診断
楽天証券がおすすめな人
- 楽天市場・楽天カード・楽天銀行を日常的に使っている
- 楽天ポイントが既に貯まっており、投資に転用したい
- 初めてのNISA口座でアプリの使いやすさを優先したい
- マネーブリッジで普通預金金利優遇を活用したい
SBI証券がおすすめな人
- 三井住友カード(NL/ゴールドNL/プラチナプリファード)を持っている
- クレカ積立の還元率を最大化したい
- Vポイント・Pontaポイント・dポイント・JALマイルなど複数ポイントを貯めている
- 米国株・S株(単元未満株)でNISA成長投資枠を本格的に使いたい
NISA口座開設から積立スタートまで
- 公式サイトから口座開設を申込み(マイナンバー・本人確認書類が必要)
- NISA口座開設を同時申込み(税務署確認まで含めて1〜2週間)
- 楽天カード/三井住友カードを登録してクレカ積立に指定
- つみたて投資枠の積立対象ファンドを選定(最低100円〜)
- 毎月の自動積立がスタート(あとはほったらかし運用)
初期設定さえ済めば、その後は基本的にチェックは月1回程度で十分です。楽天証券の積立設定手順やSBI証券のクレカ積立設定はそれぞれ画像付きで解説しています。
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※口座開設・維持費はすべて無料です
NISAで気をつけたい「コスト」の正体
NISA口座は売買手数料が無料ですが、投資信託を保有している間は信託報酬が運用会社に支払われます。これは証券会社ではなく運用会社のコストなので、楽天証券・SBI証券のどちらで買っても同じファンドなら同じ料率です。
たとえば「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」の信託報酬は年0.05775%。100万円を1年保有しても約577円のコストに過ぎません。インデックスファンドの信託報酬はすでに「最低水準で横並び」の状態に達しており、ここで楽天vsSBIの差はつきません。
米国株を買うときに発生する為替手数料は両社とも片道25銭が標準ですが、SBI証券では住信SBIネット銀行で円→ドル両替を行うことで片道6銭まで圧縮できます。米国株NISAをガッツリ使うつもりなら、ここはSBI証券の優位性として知っておきましょう。
NISA成長投資枠の活かし方:両社の違い
楽天証券:楽天SCHDなど高配当ETFが充実
楽天証券は2024年以降、楽天・SCHD(高配当株式インデックス)など高配当系の自社ファンドを拡充しています。NISA成長投資枠で「配当金で生活費を補いたい」というシニア層・FIRE志向層には選択肢が広いのが楽天証券です。
SBI証券:S株(単元未満株)の手数料無料
SBI証券は1株から国内株を買えるS株(単元未満株)の買付手数料が無料です。月数千円から日本の高配当個別株を分散買付できるため、NISA成長投資枠を高配当株戦略で使いたい方にとって大きな利点になります。
「日本の高配当株でじっくり配当を積み上げたい」ならSBI、「インデックス+高配当ETFで楽に分散したい」なら楽天、という棲み分けが見えてきます。
NISAで失敗しないための3つのコツ
①「両社開設」も選択肢に
NISA口座は1人1金融機関ですが、特定口座(課税口座)は両社で同時に保有できます。SBI証券・楽天証券それぞれに口座を作って画面・アプリ・サービスを試してから、メインNISA口座を決める投資家も少なくありません。
②NISAで「個別株一点集中」は避ける
新NISAは長期の資産形成が制度の目的です。短期売買や1銘柄への集中投資は、損失が出ても損益通算ができないNISAの仕組みと相性が悪く、初心者にはおすすめできません。インデックス投信か高配当ETF・高配当株分散がセオリーです。
③クレカ積立はNISA口座開設前に設定する
クレカ積立を初月から漏れなく使うには、NISA口座が利用可能になった日から積立締切日(月初〜中旬の各社設定日)までに積立カードの登録・ファンド選定を済ませておく必要があります。「口座だけ作って数か月放置」は機会損失なので、開設と同時に積立設定まで完了させましょう。
よくある質問(FAQ)
Q. NISAはSBI証券と楽天証券どちらで始めるべきですか?
A. 楽天市場・楽天カードを日常的に使っている方は楽天証券、三井住友カードを持っている方や複数ポイントを貯めたい方はSBI証券がおすすめです。手数料・取扱本数はほぼ同等のため、普段のカード・経済圏で選ぶのが最も合理的です。
Q. NISA口座は途中で他社に変更できますか?
A. はい、年単位で変更可能です。変更したい年の前年10月〜変更年の9月末までに金融機関変更の手続きを行えば翌年から他社のNISA口座を利用できます。詳細は金融庁NISA特設サイトをご確認ください。
Q. NISAクレカ積立の月次上限はいくらですか?
A. SBI証券・楽天証券ともに月10万円が上限です。楽天証券は楽天キャッシュ積立で月5万円を追加でき、合計月15万円までポイント還元対象にできます。
Q. NISA口座を2つの証券会社に同時に作れますか?
A. NISA口座は法律上1人1金融機関のみです。特定口座・一般口座であれば両社で同時に保有できますが、NISAはどちらか一方を選ぶ必要があります。
Q. つみたて投資枠と成長投資枠は同時に使えますか?
A. はい、同時併用が可能です。つみたて投資枠で年120万円、成長投資枠で年240万円、合計年360万円まで非課税投資ができます。生涯投資枠は1,800万円(うち成長投資枠は1,200万円が上限)です。
Q. 楽天証券のマネーブリッジとは何ですか?
A. 楽天証券と楽天銀行を連携するサービスです。設定すると楽天銀行の普通預金金利が300万円までは年0.18%に優遇され、楽天銀行残高を証券口座の買付余力として使えます。設定は無料で楽天証券ユーザーには事実上必須の設定です。
まとめ:経済圏で選ぶのが最短ルート
SBI証券と楽天証券は、NISAサービス・取扱商品・コストの面でほぼ互角です。決め手になるのは「普段使っているカード・ポイント・銀行」。楽天経済圏なら楽天証券、三井住友カードを持っていればSBI証券というシンプルな選び方が、後悔しない最短ルートです。
NISAは長く続けることが最大の成功要因です。完璧な比較を3か月やるより、まず1社に決めて積立をスタートさせる方が、長期の資産形成では得をします。
出典・参考資料
本記事の作成にあたり、以下の一次情報・公式情報を参考資料として参照しています。
- 出典:金融庁「NISA特設サイト」 https://www.fsa.go.jp/policy/nisa2/
- 出典:金融庁「NISA口座開設・利用状況調査」 https://www.fsa.go.jp/policy/nisa2/about/nisa/status/
- 出典:投資信託協会「統計データ」 https://www.toushin.or.jp/statistics/
- 出典:国税庁「NISAに関するQ&A」 https://www.nta.go.jp/
- 参考:SBI証券公式サイト/楽天証券公式サイト(手数料・取扱商品の最新情報)
執筆・監修:NISA比較ナビ編集部
本記事は、金融庁・国税庁・各社公式サイト等の一次情報をもとに、NISA比較ナビ編集部が中立的な立場で作成しています。特定の金融商品を推奨するものではありません。

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