NISA口座は1人1口座だけ?複数口座の持ち方・金融機関変更方法

NISA基礎知識

NISAは1人1口座のみ!複数持てない理由

結論から言えば、NISA口座は1人につき1口座しか持てません。これは租税特別措置法で定められており、複数の金融機関でNISA口座を同時に保有することは法律上禁止されています。

複数の証券会社に通常の証券口座は持てますが、NISA口座は1つだけです。万が一重複申請してしまった場合、後から申し込んだ口座は税務署の審査で却下されます。

なぜ1人1口座なのか?

NISAの非課税枠は年間360万円(積立投資枠120万円+成長投資枠240万円)という上限が設けられています。複数口座を認めてしまうと、この上限を超えた非課税投資が可能になってしまうため、制度の趣旨(少額からの資産形成支援)に反します。そのため税務署が各金融機関からの申請を照合して管理しています。

NISA口座を開設できる金融機関の種類

  • ネット証券:SBI証券・楽天証券・マネックス証券・松井証券・auカブコム証券など
  • 対面証券:野村証券・大和証券・SMBC日興証券など
  • 銀行・信用金庫:三菱UFJ銀行・ゆうちょ銀行など
  • 郵便局

手数料や取扱ファンドの観点からはネット証券がおすすめです。

証券口座(特定口座)はいくつでも持てる

NISA口座は1つしか持てませんが、通常の証券口座(特定口座・一般口座)は複数持てます。たとえば以下のような使い分けも可能です。

口座の種類 複数保有 備考
NISA口座 ×(1人1口座のみ) 年間360万円まで非課税
特定口座(源泉徴収あり) ○(複数可) NISA超過分の投資に利用
iDeCo口座 ×(1人1口座のみ) NISA口座とは別管理

NISAとiDeCoの違いも確認しておくと整理しやすいです。

NISA口座の金融機関を変更する方法

NISA口座は1つしか持てませんが、金融機関の変更(乗り換え)は可能です。手順は以下のとおりです。

STEP1:現在のNISA口座の金融機関に変更申請

現在NISA口座を持っている金融機関に「金融機関変更届出書」を請求・提出します。書類の発行には数日〜1週間程度かかります。

STEP2:「非課税口座廃止通知書」を受け取る

変更申請が受理されると「非課税口座廃止通知書」が交付されます。これが新しい金融機関での申請に必要です。

STEP3:新しい金融機関でNISA口座を開設

「非課税口座廃止通知書」と本人確認書類を持って、新しい金融機関でNISA口座を開設します。オンライン申請に対応している証券会社も多いです。

詳しい口座開設の手順はNISA口座の作り方をご覧ください。

変更できるタイミング・注意点

変更できるのは「翌年分から」

金融機関の変更はいつでも申請できますが、実際に適用されるのは翌年の1月1日からです。当年中にNISA口座で取引した場合は、その年の取引は旧口座のまま継続されます。

保有資産の移管はできない

重要な注意点として、現在のNISA口座で保有している資産(投資信託・株式)は新しい口座に移管できません。売却してから新口座で買い直す必要があります。売却すると非課税枠の再利用は翌年以降になります。

同一年内に複数回の変更は不可

1年に1回しか金融機関の変更はできません。変更先でも取扱ファンドや手数料を事前にしっかり確認してから移行しましょう。NISA口座の乗り換え方法の詳細も参考にしてください。

どの証券会社でNISA口座を開くべきか?

はじめてNISA口座を開く場合は、取扱ファンドの豊富さ・手数料の安さ・操作性から証券会社の選び方を参照してください。SBI証券・楽天証券が2大ネット証券として人気です。SBI証券と楽天証券の比較も参考にどうぞ。

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よくある質問

夫婦でそれぞれNISA口座を持てますか?

はい、持てます。「1人1口座」というのは1人の人間が1つだけという意味です。夫婦それぞれが別々の金融機関でNISA口座を開設でき、それぞれが年間360万円の非課税枠を利用できます。

間違えて2つ申請してしまったらどうなりますか?

税務署の審査で重複が発見され、後から申請した口座は開設できません。万が一両方で取引が行われた場合、後から開設した口座の取引は課税扱いとなります。意図せず重複申請してしまった場合は速やかに金融機関に連絡してください。

NISA口座の金融機関変更は何月までに申請すれば翌年から適用されますか?

翌年1月1日から変更を適用させるには、当年の10月〜11月頃までに申請するのが安全です。金融機関によって締め切りが異なりますが、12月中旬以降の申請は翌々年からの適用になる場合があります。余裕を持って早めに手続きしましょう。

NISA口座の保有資産を新しい証券会社に移せますか?

NISA口座の保有資産は他の金融機関に移管できません。移管したい場合は一度売却し、新しいNISA口座で買い直す必要があります。ただし売却によって非課税枠を消費するため、再投資できるのは翌年以降の新たな枠になります。

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