信託報酬とは?手数料が低い投資信託の選び方【NISAで重要な理由】

投資信託・ETF

信託報酬とは?

信託報酬(しんたくほうしゅう)とは、投資信託を保有している間ずっとかかる運用管理費用のことです。ファンドを運用する運用会社・販売する金融機関・資産を管理する信託銀行の3者に分配されます。

信託報酬は年率で表示され、毎日少しずつ基準価額から差し引かれます。投資家が別途振り込む必要はなく、気づかないうちに自動的に引かれている手数料です。

信託報酬の内訳(3者への配分)

受け取る機関 主な役割
運用会社(委託会社) ファンドの運用方針決定・銘柄選定
販売会社(証券会社・銀行) 投資家への販売・顧客対応・口座管理
信託銀行(受託会社) 資産の管理・保管・分別管理

信託報酬の計算方法と具体例

年間コスト=投資残高×信託報酬(年率)

100万円を信託報酬0.1%のファンドで保有した場合:年間約1,000円
同じ100万円を信託報酬1.0%のファンドで保有した場合:年間約10,000円

1年では9,000円の差ですが、複利で運用が続く長期投資では雪だるま式に開いていきます。

信託報酬の差が長期投資に与える影響

毎月3万円を20年間積み立て、年利5%で運用したシミュレーション:

信託報酬 20年後の資産
0.1%(低コスト) 1,230万円
0.5% 1,170万円
1.0% 1,090万円
2.0%(高コスト) 960万円

0.1%と2.0%では270万円以上の差。NISAで非課税メリットを活かすためにも、信託報酬の低さは最優先チェック項目です。

主要インデックスファンドの信託報酬比較

NISAで人気のインデックスファンドを信託報酬で比較すると以下のとおりです。

ファンド名 信託報酬(年率) 対象指数
eMAXIS Slim 全世界株式(オルカン) 0.05775% MSCI ACWI
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500) 0.09372% S&P500
SBI・V・S&P500インデックス 0.0938% S&P500
eMAXIS Slim 先進国株式 0.09889% MSCI Kokusai
たわらノーロード先進国株式 0.09889% MSCI Kokusai
iFreeNEXT NASDAQ100 0.495% NASDAQ100
アクティブファンド(平均) 1.0〜2.0% 各種

eMAXIS SlimシリーズについてはeMAXIS Slimシリーズ全種類まとめで詳しく解説しています。またeMAXIS SlimとSBI・Vシリーズの比較も参考にしてください。

信託報酬以外のコストも確認しよう

①購入時手数料(販売手数料)

ファンド購入時にかかる手数料。SBI証券楽天証券などネット証券ではほぼ全インデックスファンドがノーロード(無料)。銀行・対面証券では2〜3%かかることも。

②信託財産留保額

解約時にかかるコスト(0〜0.3%程度)。eMAXIS Slimシリーズは留保額ゼロです。

③実質コスト(総経費率)

信託報酬に加え、ファンド内の売買委託手数料・有価証券届出書費用なども含めた実質的なコスト。信託報酬より0.01〜0.05%程度高くなります。投資信託協会の開示書類(運用報告書)で確認できます。

信託報酬の低いファンドの選び方4つのポイント

  1. 信託報酬0.2%以下のインデックスファンドを選ぶ:NISAの積立投資枠対応ファンドで十分達成可能
  2. 購入時手数料ゼロ(ノーロード)を選ぶ:ネット証券ならほぼ全ファンドが無料
  3. 純資産残高100億円以上を目安にする:小さすぎると繰上償還リスクがある
  4. 信託報酬の引き下げ実績があるファンドを選ぶ:eMAXIS Slimは過去に複数回引き下げ実施

具体的なおすすめファンドは積立NISAにおすすめの投資信託5選をご覧ください。

ETFと投資信託の違いもあわせて理解しておくと、コスト比較がより深まります。

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よくある質問

信託報酬はいつ・どのように引かれますか?

信託報酬は毎日少しずつ基準価額から差し引かれます。「年率÷365日」分が毎日控除されるため、投資家が別途支払う手続きは不要です。保有残高が多いほど、また保有期間が長いほどコストの絶対額は大きくなります。

信託報酬が安いだけで選んでいいですか?

基本的にコストが低いほど有利ですが、純資産残高が極端に小さいファンドは繰上償還リスクがあります。信託報酬の低さと合わせて、純資産残高100億円以上・運用実績・指数との乖離率(トラッキングエラー)も確認しましょう。

NISAで信託報酬の低いファンドはどこで買えますか?

SBI証券・楽天証券・マネックス証券などのネット証券がおすすめです。購入時手数料ゼロで、eMAXIS SlimやSBI・Vシリーズなど低コストファンドを幅広く取り扱っています。NISAの積立投資枠にも対応しています。

アクティブファンドと信託報酬はどう違いますか?

アクティブファンドは専門家が銘柄選定するため信託報酬が1〜2%と高め。インデックスファンドは指数に連動するだけなので0.1%未満も珍しくありません。長期では低コストのインデックスファンドがアクティブファンドを上回るケースが多いと言われています。

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