NISAで積立投資をする際、多くの人が迷うのが「eMAXIS SlimシリーズとSBI・Vシリーズのどちらを選ぶか」という問題です。どちらも低コストで人気の高いインデックスファンドですが、細かな違いがあります。この記事では両シリーズを徹底比較し、あなたに合った選び方を解説します。
eMAXIS SlimシリーズとSBI・Vシリーズとは
eMAXIS Slimは三菱UFJアセットマネジメントが運用する低コストインデックスファンドシリーズです。「業界最低水準の運用コストを目指す」という方針を掲げており、他社が信託報酬を下げると追随して引き下げる実績があります。
SBI・VシリーズはSBIアセットマネジメントが運用するシリーズで、バンガード社のETFに投資する「ファンド・オブ・ETF」形式です。バンガードの低コストETF(VTI・VOOなど)を通じて米国株に投資できます。
主要ファンドの比較表
| 比較項目 | eMAXIS Slim 米国株式(S&P500) | SBI・V・S&P500インデックス |
|---|---|---|
| 運用会社 | 三菱UFJアセットマネジメント | SBIアセットマネジメント |
| 信託報酬(年率) | 0.09372% | 0.0938% |
| 純資産総額 | 約5兆円超 | 約1兆円超 |
| 設定日 | 2018年7月 | 2019年9月 |
| ベンチマーク | S&P500指数 | S&P500指数(VIA VOO) |
| 購入できる証券会社 | 主要ネット証券全般 | 主にSBI証券 |
信託報酬はほぼ同水準
両ファンドの信託報酬はほぼ同じです。ただしSBI・VシリーズはETFの経費率も間接的にかかるため、実質コストはeMAXIS Slimが若干有利になるケースもあります。とはいえ差は極めて小さく、長期的なパフォーマンスへの影響は軽微です。
純資産総額ではeMAXIS Slimが圧倒的
純資産総額はファンドの安定性を示す重要な指標です。eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)は純資産5兆円を超える国内最大級のファンドに成長しており、繰上償還(ファンドが途中で終了するリスク)がほぼゼロと言えます。SBI・Vシリーズも1兆円超と十分な規模ですが、eMAXIS Slimの方が安心感があります。
SBI・Vシリーズが選ばれる理由
SBI・VシリーズはバンガードのETF(VTIやVOO)に投資する仕組みが魅力です。米国最大の資産運用会社バンガードが裏側にあるという信頼感を重視する投資家に選ばれています。また、SBI証券ユーザーであれば積立設定がしやすいという利点もあります。
全世界株式での比較
| 比較項目 | eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー) | SBI・V・全世界株式インデックス |
|---|---|---|
| 信託報酬(年率) | 0.05775% | 0.1338% |
| 純資産総額 | 約4兆円超 | 約1,500億円 |
| ベンチマーク | MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス | FTSEグローバル・オールキャップ(VT経由) |
全世界株式ではeMAXIS Slim(オルカン)が信託報酬・純資産ともに優位です。オルカンについてはオルカンとS&P500の比較記事も参考にしてください。
どちらを選ぶべきか
- 迷ったらeMAXIS Slim:純資産規模・コスト・購入しやすさのバランスが最も優れている
- SBI証券ユーザーでバンガード信仰がある人:SBI・Vシリーズも十分な選択肢
- 全世界株式ならeMAXIS Slim一択:コスト差が明確
どちらを選んでも長期で積み立て続けることが最も重要です。NISAにおすすめの投資信託5選やインデックス投資の基礎も合わせてご覧ください。
まとめ
- 信託報酬はほぼ同水準で差はほぼない
- 純資産・購入しやすさではeMAXIS Slimが優位
- バンガードETFへの間接投資が魅力ならSBI・Vシリーズ
- 全世界株式はeMAXIS Slim(オルカン)が最有力
- どちらを選んでも長期積立が大切
Q. eMAXIS SlimとSBI・Vシリーズは同じ証券会社で買えますか?
SBI証券ではどちらも購入可能です。楽天証券ではeMAXIS Slimが中心で、SBI・Vシリーズは購入できません。
Q. 途中で乗り換えはできますか?
NISAでは一度購入した銘柄を売却しても非課税枠は翌年まで復活しません。慎重に選ぶことをおすすめします。
Q. どちらが将来的にパフォーマンスが良いですか?
同じS&P500に連動するファンドなので、長期的なパフォーマンスはほぼ同じになります。コストの低さが最終的な差につながります。
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