子供の教育資金をNISAで準備する方法【ジュニアNISA廃止後】

NISA基礎知識

子供の教育資金は「いくら必要か」「どう準備するか」で親御さんの悩みは尽きません。ジュニアNISAが2023年末で廃止された現在、通常のNISAを活用した教育資金準備の方法を解説します。さらに2027年1月からは新制度「こどもNISA」が施行される予定であり、今から仕組みを理解しておくことが重要です。

教育資金はいくら必要か

文部科学省の調査によると、幼稚園から大学まですべて公立の場合でも約820万円、私立(大学のみ私立)なら約1,000万円以上かかります。大学進学時には入学金・授業料・生活費が一気にかさむため、早期からの計画的な準備が不可欠です。

進路パターン 教育費の目安
全て公立 約820万円
小中高公立・大学私立 約1,000万円
小学校から私立 約1,700万円以上
大学4年間(下宿・私立) 約500〜700万円

特に大学進学時は数百万円の資金が短期間に必要になるため、子供が生まれた直後から資金形成を始めることが重要です。NISA制度を上手に活用すれば、税金ゼロで長期的に資産を育てることができます。

【2027年1月施行】こどもNISAとは何か

2026年度税制改正大綱において、子供専用の新しいNISA制度「こどもNISA(子ども・若者NISA)」の創設が決定しました。2027年1月からの施行が予定されており、廃止されたジュニアNISAの後継制度として大きな注目を集めています。こどもNISA 2027に向けて、今から仕組みを把握しておきましょう。

こどもNISAの基本スペック

項目 こどもNISA(新制度) ジュニアNISA(廃止済み)
対象年齢 0〜17歳 0〜19歳
年間投資上限 60万円 80万円
非課税保有限度額 600万円 400万円(5年×80万円)
非課税期間 無期限 5年間(ロールオーバー可)
引出し制限 12歳まで原則引出不可 18歳まで原則引出不可
運用管理者 親権者(代理) 親権者(代理)

ジュニアNISAとこどもNISAの大きな違いは「年間投資上限の引き下げ(80万→60万円)」と「非課税保有限度額の引き上げ(400万→600万円)」です。非課税期間が無期限になったことで、長期保有しながら教育資金を積み立てる戦略がより取りやすくなりました。

こどもNISAの「こどもNISA 仕組み」を詳しく解説

こどもNISAは子供名義の口座を親が代理運用する制度です。口座を持てるのは0歳から17歳の子供で、親権者が証券会社でこどもNISA口座を開設します。投資した資金から生じる配当・分配金・売却益はすべて非課税となります。

12歳まで原則引出不可の意味について確認しておきましょう。ジュニアNISAでは18歳まで引出不可でしたが、こどもNISAでは12歳(小学校卒業相当)まで引出不可に緩和されています。中学入学以降は引き出しが可能になるため、中学・高校・大学の各タイミングで資金を活用しやすくなっています。

なお、金融庁が公表しているNISA制度に関する情報(金融庁)でも随時最新情報が更新されていますので、制度の詳細は公式情報を合わせてご確認ください。

こどもNISAとジュニアNISAの違いをまとめると

「こどもNISA ジュニアNISA 違い」として最も重要なポイントを整理します。

  • 非課税期間が無期限に:ジュニアNISAは5年間の非課税期間(ロールオーバーあり)でしたが、こどもNISAは保有期間が無期限です。長期運用で複利効果を最大化できます
  • 引出し制限が12歳まで(緩和):ジュニアNISAは18歳まで引出不可でしたが、こどもNISAは12歳まで(小学校卒業相当)に短縮されました
  • 年間上限が60万円:ジュニアNISAの80万円から60万円に変更。ただし非課税限度額は600万円に増額されています
  • 成長投資枠・つみたて投資枠の区別なし:こどもNISAは一体型の枠で運用します

「こどもNISAが始まったらすぐ開設したい。廃止されたジュニアNISAより条件が良くなっているので期待」(Xユーザー・30代・0歳の子を持つ親)

「こどもNISA 2027年からスタートと聞いてNISAの仕組みを調べ直し中。年60万円×18年で最大1,080万円非課税で運用できるのは大きいですね」(Xユーザー・30代・育休中)

こどもNISA開始前(2026年中)に親名義NISAで先行積立を

こどもNISAの施行は2027年1月の予定です。それまでの間は親名義のNISA(成長投資枠・つみたて投資枠)で教育資金の積立を先行させるのが合理的な選択です。2027年以降にこどもNISA口座を開設したうえで、親名義NISA分と組み合わせて教育資金を管理する形が最も効率的です。

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ジュニアNISA廃止後の現在の選択肢

2024年からジュニアNISA(未成年者少額投資非課税制度)は新規の口座開設・投資ができなくなりました。2027年のこどもNISA開始まで、子供の教育資金を投資で準備するための主な選択肢は以下の通りです。

  • 親名義のNISA:最も現実的な選択肢。つみたて投資枠で毎月コツコツ積立が可能
  • 親名義のiDeCo:老後資金と教育資金を分けて管理したい場合に有効
  • 学資保険:元本保証が必要な場合の選択肢
  • 定期預金:リスクを取りたくない場合の安全資産
  • こどもNISA(2027年〜):施行後に子供名義での積立が可能になります

2026年現在、最も有力な選択肢は「親名義NISA」であり、こどもNISA施行後は子供名義口座を追加して二本立てで管理するプランが最も効率的です。

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親名義NISAで教育資金を準備するメリット

圧倒的なリターンの差

学資保険の返戻率は105〜110%程度(元本の5〜10%増)ですが、NISAでインデックス投資を行った場合は長期的に年率5〜7%が期待できます。

準備方法 月1万円×15年の積立結果 元本
NISAインデックス投資(年率5%) 約270万円 180万円
学資保険(返戻率108%) 約194万円 180万円
定期預金(年率0.1%) 約181万円 180万円

15年間で約76万円の差が生まれます(あくまで試算です。投資リターンは保証されません)。

柔軟性が高い

NISAはいつでも売却できるため、子供が大学進学しなかった場合や、教育方針が変わっても対応できます。学資保険のように途中解約で損をするリスクがありません。また、将来こどもNISAが始まった際に子供名義に移管するプランも取りやすくなります。

非課税で複利が効く

通常の課税口座では配当・分配金・売却益に対して約20%の税金がかかります。NISAでは非課税のため、その分も再投資に回すことができます。長期積立では非課税メリットが大きく効いてきます。

「子供が生まれた月からNISAで毎月3万円積立開始。こどもNISA施行後は口座を子供名義に切り替えるつもりです」(Xユーザー・30代・2歳の子を持つ父親)

NISAで教育資金を準備する際の注意点

時間軸を確認する

子供の年齢と使う時期を確認しましょう。子供が生まれたばかりなら18年の運用期間があります。しかし子供が10歳以上の場合、残りの投資期間は8年以下と短くなります。

  • 10年以上ある:NISAでのインデックス投資が有利
  • 5〜10年:NISAメインで慎重な運用(債券含むバランスファンドも検討)
  • 5年未満:元本保証の定期預金や個人向け国債が安心

こどもNISAの引出し制限(12歳まで原則不可)も念頭に置き、口座を使い分ける計画を立てましょう。

市場の暴落リスクに備える

「大学入学直前に暴落したらどうしよう」という心配はよく聞かれます。対策として、使う2〜3年前から徐々に現金化(利益確定)していくことをおすすめします。一気に換金するリスクを分散できます。暴落時の積立対処法も参考にしてください。

親名義NISAの非課税枠を使いすぎない

2024年からの新NISAでは、生涯投資枠が1,800万円と定められています。教育資金だけで枠を使いすぎると、老後資金の積立に使えなくなる可能性があります。将来的にこどもNISAが始まれば子供名義枠(600万円)も活用できるため、親名義枠は老後・家族全体のバランスを考えて配分しましょう。

こどもNISAを活用した教育資金の具体的プラン

0歳から始めるベストプラン

子供が0歳から17歳まで毎年60万円(月5万円)積立した場合のシミュレーションです。

年数 積立元本 年率5%運用の試算
5年(5歳時) 300万円 約340万円
10年(10歳時) 600万円(上限到達) 約760万円
15年(15歳時) 600万円(保有継続) 約970万円
18年(大学入学前) 600万円(保有継続) 約1,120万円

非課税保有限度600万円に達した後も、運用益はそのまま非課税で成長し続けます。大学入学前には1,000万円超の教育資金を用意できる計算です(あくまで試算。投資リターンは保証されません)。

月3万円から無理なく始めるプラン

月5万円が難しい場合は、月3万円(年36万円)でも十分な効果があります。

  • 子供0歳から月3万円積立(年36万円)
  • 18年間の積立元本:648万円
  • 年率5%運用で大学入学前の試算:約990万円

こどもNISAの年間上限60万円をフルに使わなくても、長期積立で十分な教育資金を形成できます。

おすすめの組み合わせ戦略

多くの家庭で有効な戦略は「親名義NISA(現在)+こどもNISA(2027年〜)+一部現金」の三本立てです。

  1. 親名義NISA(つみたて投資枠):月2〜3万円をインデックスファンドで積立。つみたて投資枠を活用し、長期・分散・低コスト投資を実践
  2. こどもNISA(2027年〜):施行後に子供名義口座を開設し、年最大60万円を積立。教育資金専用として管理しやすい
  3. 現金:緊急時や直近の教育費(入学金・制服代など)として別途積立。3〜6ヶ月分の学費相当額を生活防衛資金として確保

証券口座の選び方はNISA口座の証券会社比較をご覧ください。

こどもNISAに関するよくある質問(FAQ)

Q. こどもNISAはいつから始まりますか?

こどもNISAは2027年1月から施行される予定です。2026年度税制改正大綱で決定しており、口座開設は2027年1月以降になります。それまでは親名義のNISAで教育資金を積み立てておくことが最も合理的な選択です。

Q. こどもNISAとジュニアNISAの違いは何ですか?

主な違いは3点です。1点目は非課税期間が5年間(ロールオーバーあり)から無期限に変わりました。2点目は引出し制限が18歳まで原則不可から12歳まで原則不可に緩和されました。3点目は年間投資上限が80万円から60万円に変更(ただし非課税保有限度額は400万円から600万円に増額)されています。総じて、こどもNISAの方が長期保有に適した設計になっています。

Q. ジュニアNISAの既存口座はどうなりますか?

既存のジュニアNISA口座は、お子さんが18歳になるまで非課税で保有し続けることができます。2024年以降は新規投資はできませんが、保有中の資産はそのまま運用継続が可能です。こどもNISAへの移管については2027年1月以降の制度詳細を確認してください。

Q. 学資保険は解約してNISAに切り替えるべきですか?

一概には言えません。すでに加入している学資保険は、途中解約すると元本割れする場合があります。残り期間が短ければ保険を継続しつつ、新たにNISAを始める方が合理的なケースが多いです。こどもNISAが2027年に始まれば子供名義でも積立できるようになるため、まず親名義NISAを開設しておくことをおすすめします。

Q. 子供の教育資金と老後資金、どちらを優先すべきですか?

「老後資金を優先すべき」というのが一般的なファイナンシャルプランニングの考え方です。老後資金は借り入れができませんが、教育資金は奨学金や教育ローンという手段があります。老後2000万円問題への備えも参考にしてください。

Q. こどもNISAの口座は誰が開設しますか?

こどもNISAは子供名義の口座を親権者が代理で開設・運用する制度です。子供本人(0〜17歳)が口座名義人となり、親権者が証券会社でこどもNISA口座の開設手続きを行います。2027年1月以降に各証券会社で開設受付が始まる予定です。

こどもNISAを始めるための証券会社選び

こどもNISAが2027年1月に始まると、各証券会社でこどもNISA口座の開設受付が始まります。スムーズにこどもNISAを開設するためには、今のうちに親名義のNISA口座を同じ証券会社で持っておくことが重要です。同一証券会社内でこどもNISAと親名義NISAを一括管理できれば、資産全体の把握が楽になります。

証券会社選びで見るべきポイント

  • 積立設定の使いやすさ:毎月の自動積立がストレスなく設定できるか
  • 投資信託の品揃え:低コストのインデックスファンドを取り扱っているか
  • アプリの使いやすさ:スマホで残高・積立状況をすぐ確認できるか
  • ポイント還元:クレカ積立など付帯サービスで実質コストを下げられるか
  • こどもNISA対応予定:2027年施行後に迅速にこどもNISA口座を開設できるか

主要各社の詳細比較はNISAおすすめ口座ランキングで確認できます。どの証券会社も口座開設・維持は無料です。各社の積立機能の違いは松井証券のNISA公式ページマネックス証券のNISA公式ページも合わせて確認しておくと具体的に把握できます。

こどもNISAのポイントまとめ

2027年1月施行予定のこどもNISAについて、現時点での重要ポイントを整理します。

  • 対象:0〜17歳の子供(子供名義・親権者が代理運用)
  • 年間上限:60万円(月換算で5万円)
  • 非課税保有限度額:600万円(0歳からフルで積立すると10年で到達)
  • 非課税期間:無期限(18歳以降も保有し続けられる)
  • 引出し制限:12歳(小学校卒業相当)まで原則引出不可。12歳以降は引き出し可能
  • 施行日:2027年1月1日(予定)

「こどもNISA 仕組み」として覚えておくべき核心は「年60万円・上限600万円・12歳まで引出不可・無期限非課税」の4点です。2026年夏〜秋にかけて詳細な制度設計が公表される見通しであり、最新情報は金融庁NISA特設ページで確認しましょう。

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執筆・監修:NISA比較ナビ編集部

本記事は、金融庁・国税庁・各社公式サイト等の一次情報をもとに、NISA比較ナビ編集部が中立的な立場で作成しています。特定の金融商品を推奨するものではありません。

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